爆拳なんて怖くない!

便所の落書き ゆうはく愛

WJ14 冨樫義博インタビュー

遅くなりましたが祝ハンターハンター連載再開。

ネタバレはしませんがやっぱり最高。日々複雑さを増してきているので正直世界観についていけてねーと思っていたけど雰囲気さえ楽しんでれば何も問題ないことがわかりました。

めくるめく冨樫ワールドにどっぷり浸かりながら足りない頭をなんとか駆使してます。

だんだんと難しい勉強を学ぶ小学生高学年辺りにタイムスリップしたような気分です。知識の豊富な人からいろんな何かを学びとるって素晴らしい。やり直したいなあ学問。

幽白界隈は相変わらずよくわかんねえグッズ出したりパズドラとコラボし出したり、おいもうやめとけって感じもしないですが今週のジャンプの冨樫インタビュー。

これが読みたくて先週からウズウズしてた。

そしてやっと本題。

インタビューの感想です。

幽白に触れてる。今までの全ての冨樫インタビュー見てきたわけではないのでなんとも言えませんが今までにないくらい幽白語ってる。

もうむっっっっっっちゃくちゃ嬉しかったです。

それでもサラッと感は否めませんが、今までの比で最高に触れてた。

 

幽白は始めハートフルストーリーだったのに編集のテコ入れでトーナメントものになった

→これはもともと冨樫がバトル物を描きたかったのだが初のチャレンジということで担当が不安に思い30話目くらいからバトルに移行しよう、という話になったのでこれは間違い。

 

ぶっちゃけ当時のファンからしても前者説が否めなかったけれど。

だから嫌になってあのとき(1994年)突然連載を投げ出したのかとずっと誤解したまんまだった。

あのときのあの日心に穴が開いたファンは数知れず。

もう亡くなってる方もいるかもしれない。

こういうことはもっと早く言ってほしかった。

やっと24年後に聞くことができたなんてなんとも感慨深い。

(もしかしたらこの話は以前も本人語ってるかも。だったらすんません)

 

まあこうして、今回ちゃんと明言したことで

武術会よりも前の話、さらに言えば幻海の修業よりも前の話、さらにさらに言えば蔵馬と飛影が登場する前の話は蛇足ではないことがしっかりと証明された。

もしも今度アニメ化するような時はきちんとたぬきやエリカツ、しょうた、大ちゃんの話などをやってもらいたい。

いややらんでもいいけどアニメ自体。

 

蔵馬と飛影について語る

→蔵馬は人気が出るかなと意識して描いてた

「人気が出るかな」と「意識して描いた」

 

言ったね言いきったね(ニンマリ)

 

「自分の描きたいもの」に常にこだわっていた冨樫が「読者の人気」を「意識」して漫画を描いてたという事実が連載終了24年目にしてはっきりとわかった。わかっちった。

しかしこれには少し疑問。

蔵馬のビジュアルは当時としてはかなり「一部ウケ」だった。女性ファンはおおかたなびくが男性陣にはやはり星矢とかベルバラ的な、なんつーかイマイチな反応。

男か女かわかんねーキャラが普通に強くて人気でる今とは違い、昔はまだまだ「強いキャラは筋肉ムキムキ」じゃないとおかしい風潮があった。少なからず。

蔵馬のようなキャラはあくまでイロモノで、めちゃくちゃ弱かったりキザネタキャラだったりするのが普通なのに、あまつさえさらにカッコイイ妖狐に変化するわ頭脳戦で大活躍するわ普通に強くなるわでこれまでの概念ぶち壊しまくりで、主役すら食ってしまう始末。これには面白くないと感じた男性読者も多いはず。自分の好きな彼女が「蔵馬蔵馬」クラスや職場の女子が「蔵馬蔵馬」連呼。

カリスマ性溢れる彼はかなりのアンチ(ほぼ男性)を産みだしたといっても過言ではない。

実際自分の周りも蔵馬を毛嫌いする男性はちらほらいた。

というわけで人気を意識→おそらく女性人気を意識していたらしい。

少年誌においてメインターゲットではない層を狙い撃ちしてたとは、当時としてはかなり斬新。なかなかやるなあ冨樫。

鴉がやたら蔵馬に執着してたのも作為的だったのかそれとも自分の趣味だったのかはたまた深く考えないでやってたのか、少し聞いてみたい気もする。

 

飛影は「中二のかたまり(笑)」この笑は原文ママだ。

好きなものを詰め込んだそうな。

なんだそのシンプルなコメント!最高じゃないか!

冨樫の「好き」が詰まった飛影なんて読者が好きにならないはずがない。

もちろん昔は中二なんて言葉はなかった。

その頃ネットもなにもないから、誰も「包帯と第三の目と暗黒の龍は中二だ!」なんて決めてはいなかった。

好きなものを詰め込んで描いただけのキャラが、今見てもダサくないってのはふつうにスゴイと思う。

やっぱり先見の明があった冨樫。

人気は重視していなかったそうだが、当時の人気投票で飛影が人気だと知ってからは、かなり意識してたに違いない。

ちなみにハンターハンターでは誰が人気でると予想して描いてたんだろう。やっぱりキルアかな?

 

あとは箇条書きになるのだが

○連載終了したのは自分の意志。僕が辞めても代わりはいる。自分の描きたいものはジャンプに元々あるひな形踏まえて作ってるだけ。本当の天才である鳥山明が辞めるのとではわけが違う

→謙虚である。そして多くの作品のオマージュは認めている。

 

○レベルEは、自分はきちんとストーリーを構築してまとめることができるということを知ってほしかった。

人気は重視していなかった。今後も漫画を描き続けていくにあたり幽白のイメージをぶち壊したかった。

→だからこれも当時聞きたかった。幽白と同じ作者なのに幽白とまったく違うイメージの世界観で少年たちはただただ唖然だったよ…

 

○ジャンプは自分にとって最適な遊び場。票を勝ち取らなきゃ連載できないシステムもわかりやすい。怨爺みたいな老人になっても中身は少年のようにいつまでもここ(ジャンプ)で遊んでいたい

 

以上!

 

自分を「怨爺」と称して締めくくるあたり、今回のインタビューは総じて幽白愛が感じられて満足だった。

もっと戸愚呂や仙水について語ったりだとか、このシーンはこういう心境だったとか魔界トーナメントで描きだしたいバトルはどれだったか。雪菜と飛影の関係とかも興味なんてのも聞いてみたいですね。次はまた24年後?笑

 

ここのところ多忙もですが、アニメのグッズとか公式がフザけてるせいで笑 なんとなく幽白の話題から離れることが多かった自分は本当に幽白好きなのかさえ危うく感じてきてたんですが

インタビューみて気持ちが湧き上がるのを止められなかったし、冨樫先生が幽白連載当時のことを語ってくれたことがとても嬉しかった。

改めて自分は幽白好きなんだなと実感したし、これからも好きでいいんだなと思いました。

 

またダラダラ語りたい。だれかー。笑